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本「こちらあみ子」著:今村夏子~感想~

この話、あらすじが説明しずらい・・・

あらすじがすごく脇役な感じがして、時系列でこたえられるんだけど、それよりも一場面一場面ごとの言葉とかしか頭に入ってこない感じなんです。

読んでいて、なんというか、痛かった。

だからあらすじは省きます。

主人公「あみこ」について

主人公のあみ子はもしかしたら発達障害か何かなのか、いい意味なら純粋で、ひどい言い方をすれば度を超した無神経。あるいは、ただ単に人の顔色を読むのが不得手だったり、人の心の動きに鈍感というか・・・。

理解度は低いんだと思う。言葉はそのまま受け取るんですね。思ったように行動し、発言する。そこに周りの人は関係ない。相手がどう思うかも考えられない。

あみ子の言動は家庭崩壊のきっかけではないけど、少しずつみんなの心を沈めていく感じ。

あみ子自身には悪気はない。そう、終始悪気はないんです。

ただ、そういった人間に対して、人は一種の嫌悪感を抱くのではないのかな、て。

もちろん、無神経な行動をとられて自分が傷つけられた時もそうだけど、理解とか予測とか説明のつかない言動は人を不安にさせるし、不快にもなるのかも・・・

あみこの変化

終盤で父親に捨てられるあみ子。

子供を流産した継母にあみ子は悪気はないけれで普通の人からみたらひどく無神経な言動をとって、継母は不安定になっていく。

そんな継母を支える父からあみ子は別々に暮らすことを言い渡されます。

あみ子は淡々と父親と一緒に暮らさないということに気付いていく。あみ子の心情が全く読み取れなかった(前後を読み返して想像しようとしたのにわからなかった・・・)。なのになぜか私はあみ子が父親に捨てられたことを理解している気がしてならなかったんです。

「事実を認識すること」と「理解して受け止めること」って、違うじゃないですか。

同じく終盤にあみ子は同級生に「自分の気持ち悪いところを教えて欲しい」てまっすぐに、真剣に頼むんです。そこであみ子は「理解する」とか「知ろう」とすることを決めた気がしたんです。これまで一貫して、あみ子が知らないとか、わからないで終わらせてきた全てのことに対して。

そう思うと、そこに至るまでのことにあみ子は何かしらを感じたのかもしれない。でも、それが悲しみとかいう簡単な感情じゃない気がしてまた考えてしまうんですよね。

こんなにも登場人物の心の動きがわからない!読み取れない!知りたい!と思ったことはなかったかもしれない・・・。最初に出た感想はこれでした。

読んだことを後悔してないし、なんか心にも響いたんだけど、もう一度読みたいかというと全然読みたくない!

読み解ける気もしないけど、なんていうか、「痛さ」みたいなものが多すぎて私にはレベルが高いようです。

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