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十二国記~早く続きが読みたい・・・~

「十二国記」

このシリーズについて一番言いたいことは、「早く続きが読みたい」。それだけです。

 

著者の小野不由美先生はホラー小説で多く執筆されているようですが、十二国記以外は一切読んだことないです。ホラー怖いからね。

 

十二国記とは

私達が住む世界とは全く別(というか異次元になるのかな?)の世界であり、神々が住むと言われる「黄海」の周りを取り囲むように十二の国があります。二つの世界を繋げるのは「蝕」という現象のみ。

その十二の国にはそれぞれ王がいるんですが王は世襲制などではなく霊獣である「麒麟」が天啓によって選ぶのです。

選ばれた王は不死身となり天啓があるまでは国を治めることができ、麒麟はそれを補佐します。

しかし、「道」を誤れば天啓を失い最終的には命を失います。

十二の国には私達の住むこの世界のように様々な気候や慣習があり、それは政治についても同様です。

天啓を受けて国のかじ取りを任される王は皆が皆「王らしい王」でもなく様々です。長く治世が続く王は少なく、懸命に生きていく市井の人々。そして、王の在、不在に関わらず国の政に携わる官僚。

それぞれの立場で描かれており、のめり込んで読んでしまうのと同時に自分の住んでいる世界にもふと目を向けて考えてしまうような本です。

 

魅力(私の個人的な感想になります)

 

キャラクター

ともかく様々な人がいるわけです。先ほど述べたように必ずしも王様然とした人ばかりではない。むしろ政治については無能と言い切ってしまう王まで出てきます。憐みを施す「善」の存在である麒麟の性格も様々。

 

ともかく考えさせられる

どんな本でも為にならない本っていうのはないと個人的には思ってます。その中でもこの本の中で出てきた「責難は成事にあらず」という言葉にはハッとさせられました(ていうか、この章、泣きましたね)。「人を責め、非難することは何かを成すことではない」これ、政治についての言葉なんですが、なんでもそうなんですよね。

その他にも、人間の弱いところだとか、隠しておきたい本当の姿をみせつけられ、なんか、いちいち「あぁ、わかるかも・・・」てなるんです。(・・・が重要)

 

ファンタジーものが苦手な方は敬遠されるかもしれないですが、描かれている物語は大人向けだと思います。

是非、ご一読あれ☆

「こちらあみ子」今村夏子~感想のみ~

この話、あらすじが説明しずらい・・・

あらすじがすごく脇役な感じがして、時系列でこたえられるんだけど、それよりも一場面一場面ごとの言葉とかしか頭に入ってこない感じなんです。

読んでいて、なんというか、痛かった。

だからあらすじは省きます。

主人公のあみ子はもしかしたら発達障害か何かなのか、いい意味なら純粋で、ひどい言い方をすれば度を超した無神経。あるいは、ただ単に人の顔色を読むのが不得手だったり、人の心の動きに鈍感というか・・・。理解度は低いんだと思う。言葉はそのまま受け取るんですね。思ったように行動し、発言する。そこに周りの人は関係ない。相手がどう思うかも考えられない。

あみ子の言動は家庭崩壊のきっかけではないけど、少しずつみんなの心を沈めていく感じ。

あみ子自身には悪気はない。そう、終始悪気はないんです。

ただ、そういった人間に対して、人は一種の嫌悪感を抱くのではないのかな、て。

もちろん、無神経な行動をとられて自分が傷つけられた時もそうだけど、理解とか予測とか説明のつかない言動は人を不安にさせるし、不快にもなるのかも・・・

終盤で父親に捨てられるあみ子。

あみ子は淡々と父親と一緒に暮らさないということに気付いていく。あみ子の心情が全く読み取れなかった(前後を読み返して想像しようとしたのにわからなかった・・・)。なのになぜか私はあみ子が父親に捨てられたことを理解している気がしてならなかった。

同じく終盤にあみ子は同級生に「自分の気持ち悪いところを教えて欲しい」てまっすぐに、真剣に頼むんです。そこであみ子は「理解する」とか「知ろう」とすることを決めた気がしたんです。そこまで一貫して、あみ子が知らないとか、わからないで終わらせてきた全てのことに対して。

そう思うと、そこに至るまでのことにあみ子は何かしらを感じたのかもしれない。でも、それが悲しみとかいう簡単な感情じゃない気がしてまた考えてしまうんですよね。

 

「ノマドライフ」本田直之※感想

この本、数年前に買ったんです。その時に、しばらく置いておく本(=売らない)にしようかと思ったみたいです。

本の題名にもなっている「ノマド」とは元々は「遊牧民」を指す言葉でしたが、今は新しい生き方を称する時に使われているようです。

この言葉だけだと「場所に縛られない自由な生き方」というイメージですが、本田氏の考えはそういう意味合いでもないようです。

【内容はノマドライフの指南書】

4部構成になっており、最初の項に「なぜノマドライフ」を勧めるのかについて書かれて以降、残りの3部はノマドライフをするノウハウを身に着け、準備をしていくなどの具体的な実践項目について書かれてあります。

「なぜノマドライフ」

一言でいうと色々な意味の自由を得るためだと感じました。場所であったり、時間であったり、といった制限の面ではもちろん、私達の多くが「普通」だと感じているお金や生き方に関しても。仕事もわかりすく「仕事」じゃない。遊びや生き方や仕事が混ざり合ってる感じでしょうか。

「複業」の勧め

例えば、自営業より会社に所属するという考えは大部分では一般的だと思います。逆に現在は、以前ほど終身雇用という考えは一般的ではなくなっていると思うんです。

バブル崩壊や、リーマンショックを経て「会社がある(存続する)」ということは絶対ではなく、自分の雇用も絶対ではないと私個人は感じましたね。

本書の中で、企業で例えているんですが、すごく分かりやすい!

自分を会社に例えた場合、取引先(自分の所属する会社:給与)が1社なんて危険ですよね。これ、すごくハッとしました。

会社の業績が低迷し給料に影響した場合や、失業した場合、リスクの分散という意味合いはもちろんですが、動じないでいられるということは、諦めることや譲歩することをしなくてもいいということではないかと。

ただ、誤解しないでいたただきたいのが「自由=楽」ではないということと、本田氏は向いていない人もいるし望まない人もいるから全員がやった方がいいとは言っていないということですね。

 

ということで、実践編については言及しませんので興味がある方は是非読んでいただきたいと思います。