映画「ハンズ・オブ・ラブ 手のひらの勇気」ネタバレあり

2015年 アメリカ

監督:ピーター・ソレット

出演:ジュリアン・ムーア、エレン・ペイジ

 

【あらすじ】

舞台はニュージャージー州オーシャン群。優秀な女性警察官であるローレルはステイシーという若い女性と恋に落ちる。やがてドメスティック・パートナー制度に登録し、人生を共に歩むパートナーとして一軒家を買い、犬のいる幸せな暮らしが始まった。

しかし、ローレルが末期の癌であることがわかる。自分の余命が短いことを悟ったローレルはステイシーに家が残るように、自身の遺族年金をステイシーにと郡政委員会に要望書を出すが否決される。

 

 

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【感想※ネタバレあります

これ実話だったんですね。

2000年代初期の話で、舞台となったニュージャージー州オーシャン郡は共和党支持者が多い保守的な地域で、とてもじゃないけどレズビアンであることを公言できる雰囲気ではなかった様子です。

どういうストーリーか全くわからないまま観始めたので最初???て感じで、途中で「ああ、そういうこと!」て分かりました。

主人公のローレルが出会いを求めて自分の住んでいる地域から車で1時間もかかる場所でステイシーと出会い、会話をしたあたりでわかりました。

・ローレルがレズビアンであることを隠していること

・誰にもばれないように遠くまで来て出会いを探している

・相手への要求(ルール)がある(周りにばれないため)

 

最初の二人の出会いとお互いを知る過程、愛を育んでいく様子は微笑ましいものがありました。

ローレルには警察官として認められたい、キャリアを築きたいという意志があり、状況をよく理解している。賢明な女性だと思います。

対してステイシーはローレルよりかなり年下。一回り以上は違うんじゃないかな?

かわいいんですよね。でも、かわいいけど、ちゃんと自分の意見も言う。

二人の夢は家を持って、大きな犬を飼って好きな女性に愛されること。

 

「究極それだよね~」なんてソファでひっくり返りながら観てました。(ね、ダメ子でしょ?)

 

それもローレルの病気で事態は全く変わります。

ローレルの想いとは

レズビアンであることを必死に隠してきたローレルは「ステイシーのために遺族年金を残したい」と公の場にも出ますし、意見の相違はあれど「同性婚」成立を目指す同性愛者支援団体の用意したCMにも出ます。

ただ、ローレルが一貫して主張しているのが「正義」と「平等」。

州で定めたドメスティック・パートナー制度は「結婚ではない」という郡政委員会側の主張はただの体のいいこじつけで、本当は同性愛を認める気がないだけなのではないか(と、私は思い)、それはローレルの言う「正義」ではない(と、私は思ったのでした)。

平等は男女のパートナーと同じように扱って欲しいし、同じ権利を求めるということ。

 

ただ、それだけではないんじゃないかと思ったんです。

ローレルは一生懸命仕事に従事してきました。

女性であることがネックになることも理解し、人一倍頑張ってきた。

でもここにきて自分の要望は受け入れられなかった。それって自分を否定されたような気がしたのではないか、て。捧げてきたものに受け入れられなかったというか。(正直、観ているこっちはなんでダメなんだろうね~て、感じですしね)

 

もちろんステイシーへの愛情が一番あったと思うけど、「同成婚を」と謳わず、ただ「平等と正義を」と主張したローレルにはそんな思いがあったのではないかと。

 

その他の登場人物も色んな人がいて、いい仕事をしたと思います。本人は図らずとも・・・的な感じはあったのかも。

やっぱり、カミングアウト的なものなので多少の批判や中傷はあったけど、他の映画で観るものなんかと比べると圧倒的にそういった描写は控えたのではないかと思うほど、「見ていて辛い」といった感じはなかったです。

どちらかというと目標に向かってみんな頑張ってる感があったというか、ね。

 

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