映画「ハングリーハーツ」感想※ややネタバレあり

幸せ度☆☆☆

≪あらすじ≫

愉快な出会いとは言い難い状況で出会った若い男女が女性の妊娠をきっかけに夫婦となります。しかし、それと同時に妻も変わっていきます。独自の考えに基づき、徹底した菜食主義による育児で、生まれた子供は骨と皮で栄養失調状態、妻自身もガリガリ。子供を救うため、夫も何とかしようとしますが・・・。

≪感想≫

なんか重かった。

奥さんが元々少し精神的に不安定な人なのか、妊娠をしたことにより不安定になってしまったのか。

夫婦も夫の母親も「愛」を口にするんですけど、「愛」て重いな、と思いましたね。いや、本当に愛しているんだと思うんですよ。でも、それを盾にした瞬間に恐ろしいものになるな、と。

「愛」の名のもとに自分を正当化したり、相手を従わせたり・・・

余談ではありますが、これって「正義」に似てるな、と思いました。

愛も正義も一見正しいものだから、これを言われると言われた相手は事の真偽は別として多少ひるむと思うんですよ。でも、両方とも決して客観的なものではないんですよね。正義でさえ、立場が変わればそれも変わるんですから。

この「正しそうなもの」て厄介だな、て改めて思いました。

 

妊娠中に彼女は不思議な夢を見るんです。鹿がハンターに撃たれるという内容なんですが、それがこれから起こることを象徴していたのかな、と。なんとも言えず、暗くて陰鬱な感じなんです。

決して望んでした妊娠ではなかったこと、それによって変わったことや不安は、例え子供を愛しいと思っても彼女に何かしらの影を落としたんでしょうか。

ただ、この女優さん、全然表情が読めないんですよ。全くの無表情。不気味さを感じるほど。だから、ちょっと思ったんです。本当は彼女は心のどこかで妊娠をさせた夫を恨んでいたんではないか、て。それは自分でも意識することもないほど深いところで。でも、途中で自分をコントロールすることもできず、希望さえ感じてなかったんじゃないか、て。最後の彼女の表情を見て思ってしまいました。

この家族に全く感情をいれない第三者が冷静に、かつ多少強引に介入することができていたならもしかしたら結末は変わっていたのかもしれないな、と思いました。

観ながら感じたのが、なんか柔らかい檻の中みたいだな、て思ったんですよ。逃げられないし、逃げようとしない、捕まえていて、捕まってる。動きたいのに動けない、みたいな。心地いいわけじゃないんです。でも「愛」であったり「愛のようなもの」が見えてるから身動きできない・・・て感じでしょうか。

だから、何度も「あ~、もう!」みたいな感じになってました、私が。

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